ピアノを始めるなら「どこで習うか」ではなく「誰に習うか」が重要

私の友人で音楽大学卒業後もピアノを習っている友人がいます。彼女は京都にいるのですが、レッスンは名古屋で受けています。先生が愛知の人だからです。普通に考えると京都で同レベルのピアノが演奏できる先生に教えてもらえれば良いと思うのですが、それではダメなのだそうです。

先生も人であるため、あなたとの相性があります。練習の進め方、モチベーションの保ち方など、先生により色んな教え方があります。「俺は絶対カワイで習うんだ!」「ヤマハじゃないと上達しなさそう。」という考え方は辞めた方が懸命です。

私が経験した先生別の特徴

私はアコーディオン・クラシックピアノ・ジャズピアノ・ヴィオラを習いました。クラシックピアノとアコーディオンはカワイ・ヤマハです。それ以外は大学の講座になります。

icon-caret-right ヴィオラ オーケストラ所属の若い女性

 クラシックピアノ 年配の主婦

 ジャズピアノ 現役のアメリカ人ジャズピアニスト

 アコーディオン 初老の男性

が講師でした。それぞれの教え方の特徴をまとめてみましたので、参考になれば幸いです。

現役オーケストラ所属員のレッスン

ヴィオラと言うヴァイオリンを大きくしたような楽器を名古屋のオーケストラ所属の女性に2年間習いました。彼女の授業は譜面演奏と指使いを組み合わせた進め方です。運指だけの運動は無く、バイエルのような簡単な楽曲を演奏しながら指使いを直していきました。

上達は早く2年間でサンタルチアなど、聞きやすい楽曲が演奏できるまでになりました。現役のプレイヤーだからでしょうか、直ぐに実践できる形で練習法を考えてくれたことが上達の鍵だったと思います。

駅前ピアノの主婦のレッスン

子供に教えるとの全く一緒の流れ。運指から始まり、バイエル→ブルグミュラーの流れです。私が音大に行っており、音の知識や作曲法を分かっていると知りながら幼児に教える一緒の練習法になりました。

上達ゼロです。家でも大学でも練習し、レッスンも4年間受けましたが、譜面を見ながら指が動くような状態になりませんでした。習った楽曲は演奏できるようになりますが、ただそれだけです。

人より教え方を変える考え方が無かったように感じました。

現役のアメリカ人ジャズピアニストのレッスン

ジャズピアニスト

DonnySchwekendiek ダニー・シュエッケンディックさんが私の師匠です。

私が和音(コード)の知識を持っていると知り、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰというジャズの基本的なコード展開でアドリブ演奏をする練習法を教えてくれました。全ての調のⅡ-Ⅴ-Ⅰを演奏していきます。この練習法が終わると「A列車で行こう」「サマータイム」などスタンダートなナンバーをアドリブで演奏します。

当ブログのピアノ素材をお聴き頂ければお分かりになりますが、4年間でここまで演奏できるようになりました。アドリブ演奏は運指が合ってないようなものです。どうしても指使いがおかしい場所だけ訂正して頂き、それ以外は自由に演奏しました。おかげで指が柔らかくなり、短期間での上達に繋がったと思います。

初老男性のレッスン

アコーディオンはYAMAHAで63歳の男性に習いました。アコーディオンプレイヤーであり、アコーディオン協会でも顔の広い方でした。しかし、教え方は合ってないようなもの。

数冊の教科書どおりに進めていき、それ以外は私が演奏したい曲を持ってくる形になります。

私から聞く・話しかけるをしないと何も教えてくれず、基本は見て覚えろのスタンスでした。1年間習いましたが上達ゼロです。家で好きなコードを演奏しながらアドリブで遊んでいた方がずっと上達しました。

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