車内で重低音の響く音楽を聴いてはいけない5つの理由

「好きな音楽を大音量で流しながら、ノリノリでドライブしたいぜ!」

ええ、その気持ちは分かります。ウーハーなどオーディオ部分を変更した友人の車に乗るたびに「羨ましい。」って思いますから。ですが、やり過ぎは危険です。クラブ系音楽の四つ打ちドラムを「皆!俺はここに居るぜ!」と言っているように垂れ流している車を見かけますよね。あれ、本当に危険なんです。

車内で重低音を響かせるのがなぜ危険なのか、お話します。

1.突発性の難聴になる

小さなウサギ

クラブやライブに行ったことがありますか?大きなスピーカーがあったでしょう。あの前に立っていきなり音が出てきたら耳がおかしくなりそうですよね。本当におかしくなるんです。

耳は「蝸牛」と言う部分で音を聴いています。この中がリンパ液で満たされており、その振動を骨に伝えて音を聞き分けています。

大きな音は蝸牛にダメージを与えます。しかも、完治しません。

低音は耳の奥の方で聞き分けています。一方で高音は耳の手前の方で聞き分けています。低音を聞くと高音を聞く部分を一緒に使うことになります。つまり、重低音で耳をダメにしてしまうと高音も聞こえづらくなります。だからお年寄りは高音が先に聞こえなくなるんですよね。どんな音を聞くときも高音部分を一緒に使用しているのですから。

車の中にウーハーを置くのは車内をミニライブハウスにしているようなものです。毎日ライブハウスに通っていたら耳にダメージを与えそうって思いますよね。

2.少しずつ音を大きくしてしまう

人は直ぐに刺激になれてしまいます。低音を増強した当初は「うおお!」と思っていても、1ヶ月後には物足りなくなります。

さらに、少しずつ耳にダメージを負います。聞こえていたはずの音域が聞こえなくなり、それに違和感を覚え音量を上げてしまうんです。

当然、音量を上げれば耳に与えるダメージは増えます。大音量で走っている車の運転手は自分自身を痛めるのが大好きな人なのです。

3.車に悪影響を与える

オーディオを車に載せるくらいですから、車が大好きなんでしょう。または、車を快適にしたいと思っているのでしょう。

音の正体は振動です。低音・高音関わらず、特定の周波数帯を増幅することも音量を上げることになります。音量が上がれば振動は激しくなります。

大音量のため車が動かなくなった話は聞きませんが、振動によりナビや回路にダメージを与える可能性があります。

4.「良い音」を聞き分けられなくなる

運転中に心地よい音は「低音が強い音」でしょう。と言うのも、車が低音ノイズを発生し続けていますから高音域がかすれてしまうんですよね。

なのでほとんどの人が高音域+低音域を増幅する「ドンシャリ系」の音を聞き続けることになります。

CDをモニター用ヘッドフォンで聞いたことがありますか?高音・低音だけでなく、包み込むような中音域、コード進行を感じられます。

車内の音だけにこだわりだすと、音楽の良い部分を消し去ってしまいます。最終的に「低音が強い音楽なら何でも良いや!」となる恐れがあります。

5.スピードを上げてしまう

リズムのしっかりした音楽を聴いているとノッてきますよね。クラブでも気持ち良い感じで踊れるじゃないですか。あれと一緒です。

ついついスピードを上げたり、荒い運転になってしまいます。まわりが見えなくなりますからね。大音量のため、外からの音も聞こえません。事故をする確立が増えてしまいます。

まとめ

特に改造した車じゃないのに音楽を外に流しながら走っている人って居ますよね。あれが一番危険。多分、外にもれていることを分かっていないんです。耳にダメージがあるから、かなり大きく流していても聞こえづらいんですよ。

一目で分かる音量計とか欲しいですよね。「現在、音漏れ中です。注目を浴びています。」みたいな。

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