ピアノを弾く時間は無いけど上達したい!残念ながらその方法はありません。逆に言えば、毎日少しでもピアノを弾いていれば習っていなくても簡単な曲は弾けるようになってしまう。そんなものです。
「ピアノを準備したから、習いに行く場所を探そう。」という考え方は止めましょう。習ったところで自主練習をしなければ全く上達しません。先生に叱られてストレスが溜まるだけです。そこで、必ず食事を摂るようにピアノに触れる時間を作ることをおすすめします。
どの程度時間を作れば良いのか
1週間に1度。30分~1時間、練習するようにしましょう。私の場合は1週間に1度、先生と30分のレッスン+1週間に2回30分~1時間の練習をしました。音大だからここまで時間が作れただけなので、皆さんは半分の時間で結構です。
1週間以上時間が空いてしまうと練習したことを忘れてしまいます。同じく、1度の練習時間が10分~30分だと上達速度が減ってしまいます。無理なく続けられる頻度が1週間に1度、30分~1時間です。
練習を楽しむために
ほとんどの講師が運指からピアノを教えます。私もjazzピアノと平行してカワイで大人のクラシックピアノ講座を受講しました。ひたすらドレミファソラシドを弾く練習。バイエルでも似たようなものです。少しも楽しくありませんでした。
一方、jazzピアノの講師は最初から曲の練習になりました。後術する「ピアノ上達のコツ」で細かく記載しますが、素人でも簡単にアドリブで曲を弾く方法があります。曲に合わせてピアノが弾けるとアーティスト・プレイヤーのような気分になりますので楽しいんですよ。
正しい運指は上達速度の向上に繋がるでしょう。しかし、上達する前に辞めてしまっては意味がありません。プロになる、5年後・10年後の上達を期待している、クラシックの名曲を弾くという目標で無いのなら、運指は指が動くようになってから改善しても構いません。
他の興味を遮断しよう
30分~1時間の練習は集中してください。TVを流しながら・ご飯の準備をしながら、のように〇〇ながらの練習や空いた時間の練習では体が覚えていきません。ピアノは頭で覚える部分と身体で覚える部分があります。和音や音と音の繋がりは頭で覚えるものです。初心者は今まで使っていなかった指の筋肉を使うことから始めます。筋肉を意識しない筋トレの効果が薄いように、練習を邪魔するものがある状態でのピアノ練習の効果はほとんどありません。