曲を演奏するには楽譜通りに弾かなければいけないと思っていませんか。
原曲を再現したい場合、楽譜は料理のレシピのような存在になります。楽譜通りに演奏しないと原曲にはなりません。しかし、世の中には原曲を簡単にアレンジした楽曲が星の数ほど存在します。
人はメインメロディーと和音(コード)の演奏があれば、その楽曲が何なのか判断できます。
あなたが「プロになるつもりは無いけど、色んな楽曲を演奏したい」と思っているのなら、たくさんの楽譜を購入するのではなく楽譜のコードを勉強することが効率的です。
他にも、楽譜のコードを勉強することでピアノ演奏が上達する5つのメリットがあるんです。「コードは難しそう。」と感じて勉強をしていないあなた。コードを勉強することで初心者から抜け出すことができますよ。
どんな曲でも演奏できるようになる
メインメロディーが似た曲っていっぱいあるんですよ。検索すれば100万件以上もヒットします。これを別の曲だと分からせているのが「アレンジ」と「和音」です。
アレンジは楽器の種類やどんな雰囲気で演奏するか、を表したものです。今回、楽器はピアノに限定されています。演奏法に関しては技術力が必要になりますが、白玉だけでもバラードチックなアレンジになります。
和音はメロディーに対する響きです。カラオケで言う、オケの部分に該当します。和音が理解できれば「この曲のサビはこのコードだな。」という判断ができるようになります。
メロディーとオケが演奏できればカラオケと一緒。誰の何の曲でも演奏できるようになります。
難しい部分をアレンジできる
楽譜通りに演奏していると「ここだけ演奏できない!」って場面が出てきますよね。ここだけ簡単にならないかたって思ったことありませんか?コードが分かっていればできるんです。
コードが分かるとその小節内に何の音が使われているか分かるようになります。
どれだけ楽譜が細かく書かれていても、それは「アレンジ」であって「コード」とは関係有りません。コードが分かれば自分で簡単にアレンジできます。使われている音が分かるため、白玉でも同じ楽曲の雰囲気が出せるためです。
後は原曲に近い雰囲気で自分の技術力の範囲内に変更してしまうだけです。
省いて良い音、ダメな音が理解できる
実は和音で省ける音ってあるんですよ。分かりやすいのが第5音です。ド・ミ・ソでCというコードになり、ド・ミ♭・ソでCmというコードになります。CとCmの違いって第3音何です。ドとミ・ミ♭さえ分かればソが無くても何のコードか分かるんです。
このように、コードは簡略化して演奏できる音とそのコード内で絶対に必要な音の2つがあります。省いて良い音が分かれば演奏はもっと楽になります。
作曲できるようになる
楽譜が読めてもアドリブ・作曲のできない人がいます。私は音大に通っていましたが、ピアノ演奏のコースに進んでいる人の半数以上が楽譜以外の演奏ができない人でした。それはコードの知識が無いからです。
冒頭で楽譜を料理に例えました。
レシピ通りに料理が作れる人とレシピを作る人は違います。どの調味料がどんな味か分からないとレシピは作れません。この調味料がコードです。
コードが分かれば自分好みなコード展開が分かるようになります。そこにメロディーを乗せるだけでオリジナル楽曲が完成します。
ピアノソロが演奏できる
アドリブもコードの知識が必要です。コード内で使って良い音・使ってはいけない音が理解できないと不協和音の連続になってしまいます。
アーティストが演奏した通りのピアノソロをコピーするのは大変です。それを自由にアレンジしてオリジナリティを加えた方が「凄い」って思われますよね。
ある程度、歳を取ってからの方がコードの勉強は進みます。社会人になってからピアノを学んでも昔からピアノを習っている人には適いません。しかし、コードの知識を付け、自由に演奏できる面では年齢は関係ありません。