これまでの記事でピアノの上達は習う場所ではなく「習う人」「練習法」で決まると書きました。演奏しつつ学ぶと上達速度はあがります。現在もプレイヤーとして活動している人に習うと実践的に演奏法を学ぶことができます。
これ以外にも、さらに上達速度を速める方法があるんです。
それが「練習時間」です。
練習時間を確保するだけで上達する
社会人は時間がありません。残業のため平日は自分の時間が全く無い人も居ます。彼らが気分転換にピアノを学んでも「人差し指で音を出すのがやっと」ぐらいにしか上達しません。練習しても、その練習成果が身体に残っている間に復習しないと忘れていってしまうからです。
練習時間を確保するにはいくつか方法があります。
教材を買って自宅で練習する
1度の練習時間を短くする
オケと合わせて演奏練習する
外出時にアプリで練習する
この中で現実的なのは自宅での練習です。
社会人にとってピアノの駅前レッスンはお金の無駄で書きましたが、駅前レッスンで社会人に教えるのが上手な先生に出会える可能性は高くありません。ほとんどがクラシックピアノを習っていた音大卒で、低年齢層へ教えることを学んできたからです。
駅前に行くだけでも時間がかかりますし、前の生徒のレッスンが長引いてしまう可能性もあります。先生によっては時間短縮する方もいます。
移動時間・待ち時間を全て練習に使うために自宅での個人勉強をおすすめします。
長時間練習より30分練習をたくさん行う
ピアノに関しては1度に長時間の演奏練習はおすすめしません。初心者は演奏できなかった部分を繰り返して学習するより、先の難易度へ挑戦していった方が上達するからです。
例えばバイエルの「ドレミファソラシド」を繰り返し演奏する楽曲で、ソラシドの演奏が遅くなってしまうとしましょう。これを完璧になるまでに練習すると時間がかかります。結果、長時間の練習になります。「今日はたくさん練習できた!」と満足するかもしれませんが、実際にはほとんど進んでいないんです。
30分の間に今の自分が演奏できる場所まで突き進んでしまうのをおすすめします。簡単な練習曲の内容は次の練習曲にも盛り込まれているからです。
もっと言ってしまえば、あなたが好きな曲をひたすら演奏している方が難易度的には上達が見込めます。それに曲を演奏していた方が音楽を楽しめますしね。