目的・目標が上達の鍵
ピアノ発表会ってありますよね。何のために中途半端な技術を発表しないといけないのかと疑問に思われるかもしれません。
しかし、人前でピアノを弾くことが上達速度をアップさせるんです。その理由を3つにまとめましたのでご紹介します。これを読めば「どこで習うか」より「なぜ練習するのか」が大切だと分かりますよ。
練習密度の濃さが増していく
テスト勉強を思い出してください。テストの日が近づくにつれ猛勉強をしましたよね。ピアノの練習も同じです。
ピアノを披露する日が近づくにつれて練習の密度が濃くなります。緊張感や切迫感、プラスのストレスが脳を活性化させます。
「曲」として練習することができる
人にピアノを披露する場合、披露するのは「楽曲」です。運指の練習や単音ではありません。
そのため、曲を演奏できるようになるまで演奏をしなければいけません。
- ミスする度、演奏をストップする
- ある程度の完成度で満足してしまう
- 右手と左手を同時に動かさない
と言う、上達速度を遅くする要素が改善されます。
ミスをする不安が練習時間につながる
日本人は「恥の文化」と言われています。例えばピアノを披露する場面で演奏がストップしてしまったとしましょう。恥ずかしいし残念ですよね。その不安が猛烈な練習に繋がります。
過去記事でピアノの先生とマンツーマンレッスンでは上達しないと書きました。
社会人になるとピアノの発表会に出席する時間はありません。先生の前で演奏するだけになります。しかし、先生の前でミスをしても恥ずかしくないんです。先生は上達速度を知っていますし、生徒のミスは師匠である先生の恥でもあるためです。
従って、できるだけ大勢の前で演奏する機会があるとピアノに限らず、楽器の上達速度は上がると言えます。