クラシックピアノ・jazzピアノは同じ楽器なのに習い方が違います。ピアノを習うにもどちらを習うのか決めておかないと演奏できる楽曲が変わってしまいます。
ざっくり言えばヨーロッパで誕生した音楽とアメリカで誕生した音楽なのですが、演奏方法や考え方が水と油みたいに違います。クラシックピアノとジャズピアノの習い方の違いをお話しますので、どちらがあなたの好みなのか判断して下さい。
クラシックピアノの習い方
一般的にピアノを習うと言えばクラシックピアノになります。楽譜を見て楽譜通りに演奏することを目標にします。運指の練習から開始し、バイエル・ブルグミュラーなどの初心者向け楽曲の演奏を始めます。予め楽譜を見て自主練習しておかないといけません。
指が動くようになれば、表現法を学ぶことになります。楽譜には様々な表現の記号があります。音楽大会で同レベルの人たちが演奏した場合、この表現の優劣で格差が出ます。
一方で、楽譜が無いと演奏できない人が多い印象です。私が通っていた音大でもそうでしたが、和音の知識・メロディーの流れなどを理解していない人が多いため、作曲能力とクラシックピアノは必ずしも一致しません。音感に優れた人はjazz分野の人よりも多い印象でした。
jazzピアノの習い方
まずはⅡ-Ⅴ-Ⅰという基本のコードを全ての調で演奏できるようにします。講師により若干の違いがありますが、いきなり曲の演奏・和音の演奏を始めることがクラシックとの違いです。譜面もメロディーとコードのみ記載してあり、後はアドリブで行います。
和音の知識や使って良い音の並びが分かるため、1年後にはかなり演奏できるようになります。しかし、譜面通りの演奏は全くと言って良いほどできません。
作曲法に役立つ知識が多いため、幅広い音楽分野で役立ちます。ギターをかじったことがあり、和音が分かるのなら1ヶ月ほどで演奏できるようになります。
違いのまとめ
誕生した土地が違う
クラシックは楽譜通り、jazzは自由に演奏する
クラシックは音感の育成に、jazzは作曲に役立つ
クラシックピアノを弾けるからjazzを弾けるわけではない。逆も同じ。
jazzは比較的早い段階で演奏を楽しめるようになる。